第4節までの成績を確認
両チームとも第4節までの8試合を消化。
それぞれの成績は下記の通り。
4位 福岡 - 西宮 5位
(5勝3敗) (4勝4敗)
(14位)48.3%【eFG%】53.6%( 5位)
(14位)19.3%【TO%】15.1%( 7位)
( 8位)33.5%【FTR】28.7%(10位)
( 1位)36.8%【ORB%】28.4%(11位)
(14位)19.3%【TO%】15.1%( 7位)
( 8位)33.5%【FTR】28.7%(10位)
( 1位)36.8%【ORB%】28.4%(11位)
対する西宮は外国籍選手の合流が遅れていたが、第4節に全員が揃った。安定感のあるバスケでここまで勝率5割をキープしている。
第5節の結果
福岡 79 - 68 西宮
55.1%【eFG%】42.0%
23.8%【TO%】21.9%
69.4%【FTR】62.5%
27.6%【ORB%】34.1%
23.8%【TO%】21.9%
69.4%【FTR】62.5%
27.6%【ORB%】34.1%
攻守の切り替え速度こそ、いつもの西宮のスローなペースだったが、内容は完全に福岡のバスケに飲み込まれたゲームだった。
ここまでリーグ1位のスティール数を誇る福岡が、第1Qでいきなり5本のスティールを奪ったことで西宮は福岡同様の激しい動きのバスケをせざるを得なくなった。
その結果、1試合平均のファウル数が20個程度だった西宮が、この試合では31個のファウルを犯してしまい最後まで自分たちのリズムを作れなかった。
この流れは、ここまで福岡が見せてきた、「いつものバスケ」だったと言える。
試合を数字から分析する
試合を分けた一番の要因はシュート効率を表すeFG%の差だろう。
(※FG%は2Pも3P同じシュートとして計算するため、シュートを打った時の成功率しかわからないが、eFG%は3Pシュートの成功を1.5倍の価値を足して計算する。 eFG%の数字を2倍すると、シュートを打った時に期待できる点数になると考えると数字を捉えやすい。)
3Pシュートの差
福岡は3Pシュートを13本中4本成功させている。成功率は30.8%だった。
対する西宮はこの試合で19本の3Pシュートを打っているが、成功したのは3本のみ。成功率は15.8%で福岡の約半分。
仮に西宮の成功率が福岡と同じだった場合、+3本決まっていたことになり、ここで9点埋まっていた可能性がある。
いい形で打てたシュートが多かっただけにもったいない数字だった。
2Pシュートの差
ただ、西宮はこの試合までの3Pシュート成功率・本数は共に地区ワーストであり、この点を踏まえると、西宮はもっとインサイドで得点を取る必要があったと言える。
しかし、西宮は前節まで2Pシュートの成功率が59.1%とリーグトップの数字を残していたが、この試合では51.4%に終わった。
ペイント内での得点は両チームとも36点だったが、プレースタイルを考えると西宮のバスケが福岡のディフェンスに抑えられていたことになる。
対して福岡は外に展開することで、インサイドにスペースを作るプレイで徹底して攻めた。
西宮は、楯と丹野を中心とした福岡のガード陣に楽々とペイントへの侵入を許し、そこからのピック&ロールにも対応ができなかった。
劉の時間帯では、それがより顕著であったように思う。
福岡はこの試合で2Pシュートを58.3%で決めており、これはシーズンハイの数字となった。
フリースローの差
もう一つ触れておかなければいけないのがフリースローの成功率。
福岡と対戦するチームは(今のところ)必ずフリースローの本数が増えるので、ここをしっかり得点源としなければ福岡のディフェンスを崩したとは言えない。
西宮はFT成功率が79.0%で地区1位だったが、この試合では21/35で60.0%の成功率となっており、これは今までの成功率に当てはめれば7点を取りこぼしている計算になる。
勝負所の第3Qで3/9だったことが、自分たちのリズムに持ち込めない要因になった。
まとめ
上記の通り、シュート成功率の差が試合結果に大きく響いているが、リバウンドは西宮に分があった。
両チームとも総リバウンド数は35本と表面的には同じに見えるが、ORB%がリーグトップの福岡を相手に、西宮はオフェンスリバウンドを取らせなかったうえに、福岡からはもぎ取っており、内容は西宮が上だった
外からのシュートを多く打てていながら残している数字なので、少しリズムが変わるだけで結果は大きく変わると考える。
次の両チームの対戦は12月だが、次回も最後までドキドキする、Bリーグを盛り上げるような試合を期待している。
※チームスタッツは順位から確認できます。
公式にはない数字を比較できますのでこちらも是非ご覧ください。